美術展コーディネーター久保クネシュ子幸子さんの案内で深く鑑賞する
ウィーン美術史美術館8日間

久保クネシュ幸子さん

美術史美術館©WienTourismus Paul Bauer 50693
ウィーン美術史美術館は、一生に一度は訪れてみたいヨーロッパ屈指の美術館。ハプスブルク家歴代の皇帝たちが数百年にわたって蒐集したコレクションが展示されている美の殿堂です。19世紀後半に建てられたネオ・ルネサンス様式の建物は、ハプスブルク家の審美眼で選ばれた美術コレクションのためにデザインされた、いわばオートクチュール。建物と美術品とが一体となった、他に類を見ない総合芸術です。展示作品は、絵画がおよそ二千点、工芸作品も二千点以上で、限られた時間内に見て回るのは至難の業。美術展コーディネーターとして、ウィーン美術史美術館の所蔵作品を国外に紹介する展覧会に携わってきた私が、ポイントを抑えながら、西洋美術史を縦軸に、オーストリア史、ヨーロッパ史を横軸に、分かりやすく、楽しくご説明してまいります。美術鑑賞を「きれい、すごい」から「なるほど、そうだったのか、面白い!」へ。オリジナル作品の前でしか味わえない、知的好奇心が刺激されるワクワク感を現地で体験してみませんか?
久保クネシュ幸子さん プロフィール
美術展コーディネーター、オーストリア文学博士。オーストリア在住27年。ウィーン大学留学を経て、東京大学大学院にて故・池内紀氏に師事、ウィーン文学をテーマに博士号取得。20年以上に亘って、ウィーン美術史美術館、ベルヴェデーレ宮殿絵画館、ウィーン・ミュージアムをはじめとするオーストリアの主要美術館を国外に紹介する数々の展覧会に携わる。展覧会業務と並行し、国家公認ガイドとして、美術、建築、文学、歴史を中心に案内業務を行っている。オーストリア人の夫、十代の息子二人、猫一匹とウィーンの森に暮らしている。

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「ドイツ・オランダ・フランドル絵画」の見どころ
ヨーロッパ随一の王家として広大な領域を支配したハプスブルク家は、その絶大な財力と影響力で、北はオランダ、ベルギー、ドイツ、南はイタリア、スペインまで、様々な地域の卓越した絵画を蒐集しました。アルプス山脈以北の作品が集う展示ギャラリーでは、ピーテル・ブリューゲル父の「バベルの塔」や「雪中の狩人」など国宝級の絵画作品を始め、アルブレヒト・デューラーの「皇帝マキシミリアン1世の肖像」やルーカス・クラナッハ父の「サロメ」など北方ルネサンス時代のドイツ絵画を代表する作品、ヨハネス・フェルメールの傑作「画家のアトリエ」やレンブラントの自画像などオランダ黄金時代の有名作品、そしてフランドルを代表する画家ルーベンスの貴重な祭壇画などをご覧いただけます。
「イタリア・スペイン絵画」の見どころ
アルプス山脈以南の作品が展示されているギャラリーには、イタリアとスペインの絵画が中心に展示されています。ミラノ、ヴェニス、フィレンツェなどイタリア北部もハプスブルク帝国領だったことから、ラファエロの名作「草原のマドンナ」やティツィアーノの「この人を見よ」、ティントレットの「スザンネの水浴」などイタリア・ルネサンスの代表的作品や、イタリア・バロックの天才画家カラヴァッジョの名作「ロザリオの聖母」などをご覧いただけます。またハプスブルク家はおよそ200年にわたってスペイン王も兼ね、スペイン・バロックの巨匠ベラスケスを宮廷画家としていたことから、「マルガリータ・テレサ王女の肖像」も所蔵されております。
「クンストカンマー(工芸館)」の見どころ
絵画館と並んで、ぜひともお勧めしたいのがクンストカンマーです。ヨーロッパの王侯貴族は、ルネサンスからバロックの時代にかけて、美しい物や珍しい物を蒐集し、神秘的で魅力的、そしてちょっと不思議なクンストカンマー=アートの小部屋を築き上げました。金銀の器、宝石、水晶、石切細工、象牙やブロンズの彫刻、飾り絨毯、異国の珍しい植物や動物まで。自然と人間が作り上げた貴重な品々をできるだけ幅広く集めて、世界の縮図を作りたい。そんな思いで王侯たちが築きあげた小宇宙、それがクンストカンマーでした。金工細工界のモナリザとも呼ばれる、チェリーニの「金の塩入れ」をはじめ、質量ともに世界最高と言われるウィーン美術史美術館のクンストカンマーをこの機会にぜひご堪能下さい。
※文中で紹介されている絵画は、他美術館への貸出しなどの事情で鑑賞できない場合があります。

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スケジュール
3月16日(月) | 21:50羽田(AY062)
―・―・機内
機内泊 |
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3月17日(火) | 09:25ヘルシンキ(AY147)ウィーン 朝到着後、専用車でリンクを一周、昼食後ホテルへ。 昼食市内レストラン 午後自由行動(お部屋のご利用は15時からです。) 夕食市内レストラン《久保さんを交えて》 機内・昼・夕
ウィーン泊 |
3月18日(水) | 午前ウィーン美術史美術館絵画館(ドイツ・オランダ・フランドル絵画)鑑賞 昼食美術史美術館館内カフェ 午後自由行動 夕食市内レストラン 朝・昼・夕
ウィーン泊 |
3月19日(木) | 午前ウィーン美術史美術館絵画館(イタリア・スペイン絵画)鑑賞 午後自由行動 夕食市内レストラン 朝・―・夕
ウィーン泊 |
3月20日(金) | 午前ウィーン美術史美術館絵画館のクンストカンマー(工芸館)鑑賞 午後自由行動 夕食市内レストラン《久保さんを交えて》 朝・―・夕
ウィーン泊 |
3月21日(土) | 終日自由行動 夕食市内レストラン 朝・―・夕
ウィーン泊 |
3月22日(日) | 11:35ウィーン(AY1472)ヘルシンキ 朝専用車で空港へ。フィンエアーでヘルシンキ乗り継ぎ、帰国の途へ。 朝・―・機内
ウィーン泊 |
3月23日(月) | 13:05羽田 午後着後、解散 機内・―・―
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[ご注意]
●現地事情により日程を入れ替えてご案内する場合があります。
音楽会チケット手配を別手配・別料金で承ります。
ご希望の方はお問い合わせください。
3/21(土)15:30開演
ウィーン楽友協会大ホール《黄金の間》オーケストラ公演
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団演奏会
指揮:ズビン・メータ
ヴァイオリン: ピンカス・ズッカーマン
演奏予定曲目:
エルガー ヴァイオリン協奏曲ロ短調(ヴァイオリン:ピンカス・ズッカーマン)
ベートーヴェン 交響曲第8番ヘ長調
3/21(土)19:00 開演予定
ウィーン国立歌劇場 オペラ公演
モーツァルト『皇帝ティートの慈悲』
指揮:パブロ・ヘラス=カサド
演出:ヤン・ロワース
出演予定歌手:カトレーホ・モホアベーネ、ハンナ=エリザベス・ミュラー、フロリーナ・リリィ、エミリー・ダンジェロ、アルマ・ノイハウス
ツアー概要
◆発着地:日本発着利用航空会社
羽田発着 フィン・エアー( AY )
◆利用ホテル()内はグレード
《ウィーン》 ホテル・オイローパ(4☆)
シャワーのみのお部屋となりますが、バスタブ付きのお部屋となる場合もございます。
◆添乗員/同行します。
◆査証/不要
◆必要旅券残存期間/シェンゲン協定加盟国出国時3か月以上
旅行代金
(2名1室利用時のおひとり様)
[エコノミークラス利用時]830,000円
[上級エコノミークラス利用時]1,120,000円
[ビジネスクラス利用時]1,380,000円
[現地参加]640,000円
[一人部屋利用追加代金]170,000円
最小催行人員:8名
空港諸税等については、別途、約19,690円 (7/1 現在)をお支払いください。
燃油サーチャージについては、別途、約68,400円(7/1 現在)をお支払いください。