南インドの仏教遺跡をめぐる旅

インドの仏教美術にとって重要な3つの博物館と南インドの仏教遺跡をめぐる旅です。インドの仏教美術を体系的に学ぶことができる大変充実した内容となっています。
3大博物館の1つ目は、首都ニューデリーの国立博物館です。近年リニューアルされて仏教美術のギャラリーが拡張されました。ネパール国境付近のピプラーワーから出土した本物の仏舎利の展示をはじめ、南インドのアマラーヴァティー出土の仏伝図浮彫、クシャーン朝のガンダーラの仏像、さらに20世紀初頭にシルクロードを探検したオーレル・スタインのスタインコレクションも見学します。2つ目は、マトゥラー博物館です。ここには仏像の起源に関する重要な作例が展示されており、ガンダーラの仏像とは対照的なクシャーン朝時代の溌溂としたインドらしい仏像を数多くみることができます。また、クシャーン朝に続くグプタ朝の素晴らしい仏像もあり、それらをじっくり見学します。3つ目は、マドラス州のチェンナイ博物館を訪れます。ここにはアマラーヴァティーやジャッガヤベータのストゥーパから収集された仏伝図浮彫などの無仏像時代の大変重要な作品が展示されています。また、いずれの博物館もヒンドゥー教美術の作品が多数展示されており、インド美術を体系的に学ぶことができます。
さらに南インドの重要な仏教遺跡も訪れます。アマラーヴァティーのストゥーパ、ナーガールジュナコンダの遺跡はもちろんのこと、なかなか訪れる
ことがないジャッガヤベータの巨大なストゥーパの遺跡を訪れます。博物館で展示されている作品の出土地を実際に訪れることにより、さらに理解が深まります。あわせて、現地の博物館やヒンドゥー教の遺跡も訪れます。
今回の旅は、インドの仏教美術を理解するうえで大変重要な3つの博物館を訪れます。教科書に出てくる貴重な作品を沢山鑑賞します。
仏教のルーツにあたるインドの仏教美術を実際にみることで、東アジアの仏教美術についても理解が深まるでしょう。現地では私が丁寧にわかりやすく解説します。楽しい充実した旅になりますので、ぜひご参加ください。
(金子典正記)

ナーガールジュナコンダの仏教遺跡
京都芸術大学教授 文学(博士)
1966年生まれ。仏教美術史・東洋美術史。早稲田大学大学院博士課程修了後、同大学文学部助手、講師を経て現職。
論文・研究に「唐招提寺『金亀舎利塔』について」
「中国仏教初伝期に於ける仏像受容の実態に関する一考察」ほか多数。
出版物に『中国の美術と工芸 アジアの芸術史 造形篇I』『朝鮮半島・西アジア・中央アジア・インド アジアの芸術史 造形篇II』(藝術学舎、2013)ほか多数。

[デリー]2月4日 1泊 – Pride Plaza Hotel
★★★★★
インドらしい華やかな内装と上質で快適な空間を持つ五つ星ホテルで、デリー空港至近に位置するため、⾧い空の旅から休息するにはピッタリのホテル。

[チェンナイ]2月5日 2泊 – Accord Metropolitan Chennai
★★★★★
スタイリッシュで高級感だけでなく、伝統的で趣のある雰囲気もあわせもつ、チェンナイ市内の中心部に位置する五つ星ホテル。

[ナーガールジュナサーガル]2月7日 2泊 – Harita Vijay Viahar
ナーガールジュナサーガル湖畔に建ち、その美しい景観を望む客室やプール、レストランを備える州営のリゾートホテル。(同等クラスのAPTDC Hotel へ変更となる場合がございます。)
[ヴィジャヤワーダ]2月9日 2泊 – GRT Grand Hotel
★★★★★
屋外プールやレストランを備え、ラグジュアリーな空間と温かいおもてなしで定評のある、ヴィジャヤワーダ市内の中心部に位置する五つ星ホテル。
[デリー]2月11日 2泊 – Crowne Plaza Okhla
★★★★★
国際的なブランドならではの洗練と安心感を兼ね備え、広々とした客室や充実したダイニング、リラクゼーション施設で心地よい滞在を叶える五つ星の高級ホテル。

※現地事情等により、同等クラスのホテルへ急遽変更となる場合がございます。
スケジュール
| 2月4日(水) | 21:50羽田(11:45予定)(18:20予定)デリー 午前羽田空港より、日本航空にてインドのデリーへ。 夕刻到着後、空港近くのホテルへ。 機内・夕・ 
デリー泊  | 
|---|---|
| 2月5日(木) | デリー(06:15予定)(09:30予定)チェンナイ 午前早朝の国内線にて南インドの玄関口チェンナイへ。到着後、ホテルへ。 午後チェンナイ市内を見学。アマラーヴァティーの彫刻などを展示する州立博物館、高さ40m の鮮やかな塔門があるカーパーレーシュワラ寺院、クリシュナ神に捧げられたパルタサラティ寺院、12 使徒のひとり聖トマスを祀ったサントメ大聖堂を巡る。 朝・昼・夕 
チェンナイ泊  | 
| 2月6日(金) | チェンナイ⇒(58km)マハーバリプラム⇒(67km)カーンチプラム⇒(73km)チェンナイ 終日ヒンドゥー教の聖地でパッラヴァ王朝期に栄えたマハーバリプラムとカーンチプラムへ。マハーバリプラムにて世界遺産の海岸寺院と5つのラタ(岩石寺院)、世界最大のレリーフ「アルジュナの苦行」を見学。パッラヴァ王朝期の首都カーンチプラムにてシヴァ神の聖地エーカンバラナータ寺院、カイラーサナータ寺院を見学。 朝・昼・夕 
チェンナイ泊  | 
| 2月7日(土) | チェンナイ(10:35 予定)(11:50 予定)ハイデラバード⇒(160km)ナーガールジュナサーガル 午前空路ハイデラバードへ。 午後ハイデラバード着後、専用車にて、大乗仏教を説き広めた龍樹 (ナーガールジュナ)菩薩ゆかりの地ナーガールジュナサーガルへ(所要約4時間)。 朝・昼・夕 
ナーガールジュナサーガル泊  | 
| 2月8日(日) | ナーガールジュナサーガル滞在 終日船でクリシュナ川のダムを渡り、龍樹菩薩が晩年を過ごしたとされるナーガールジュナコンダ島へ。ダム建設に伴い、9つの遺構が移築された「ナーガールジュナの丘」にて、3世紀頃に遡る遺跡群や博物館を見学。 朝・昼・夕 
ナーガールジュナサーガル泊  | 
| 2月9日(月) | ナーガールジュナサーガル⇒(150km)アマラーヴァティー⇒(47km)ヴィジャヤワーダ 終日一路、サーターヴァーハナ朝期に仏教の中心地として栄えたアマラーヴァティーへ(所要約4時間)。 ストゥーパや周辺の遺跡からの出土品を展示するアマラーヴァティー考古学博物館を見学。その後、ヴィジャヤワーダへ。途中、4世紀頃に仏教僧院として築かれ、後にヒンズー教僧院として栄えたウンダヴァリ石窟寺院を見学。 朝・昼・夕 
ヴィジャヤワーダ泊  | 
| 2月10日(火) | ヴィジャヤワーダ⇒(80km)ジャッガヤペータ⇒ヴィジャヤワーダ 終日屋外にも多くの彫刻が展示されているバプ博物館を見学。その後、サーターヴァーハナ朝に仏教美術が興隆したジャッガヤペータへ(所要約2時間)。紀元前2 世紀に遡るとされ、この地域独特の形状を持つストゥーパを見学。 その後、ヴィジャヤワーダに戻り、休息へ。 朝・昼・夕 
ヴィジャヤワーダ泊  | 
| 2月11日(水) | ヴィジャヤワーダ(14:10予定)(16:35予定)デリー 午前ヴィジャヤワーダ市内に有名なヒンドゥー教寺院・スリー・ドゥルガ・マレスワラ・スワーミー・ヴァルラ・デヴァスタナムへ。 午後昼食後、空路、デリーへ。 着後、ホテルへ。 朝・昼・夕 
デリー泊  | 
| 2月12日(木) | デリー⇒(160km)マトゥラー⇒デリー 終日クリシュナの生地で古代インドの芸術の中心地マトゥラーへ(所要約3 時間半)。 マトゥラーの古代彫刻コレクションで知られる マトゥラー博物館を見学。 朝・昼・夕 
デリー泊  | 
| 2月13日(金) | デリー(19:55予定) 終日デリーを見学。仏教、ヒンドゥー教はもとより、インドの5,000年に及ぶ歴史が手に取るようにわかる国立博物館を見学。 夜:日本航空(予定)にて、帰国の途へ。 朝・昼・機内 
機内泊  | 
| 2月14日(土) | (06:30予定)羽田 早朝羽田空港到着後、解散。 機内
 
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[ご注意]
●現地の交通事情等により、目的地の変更または訪問順序が入れ替わることがございます。
ツアー概要
利用予定航空会社:日本航空
ビジネスクラスをご希望の方は、お早めに問い合わせください。
旅行代金728,000円(2名1室ご利用の場合のおひとりさまの代金) 
お部屋の一人利用追加代金 108,000円
燃油サーチャージ、羽田空港施設利用料・保安税及び海外空港税・国際観光旅客税等、計35,990円は旅行代金に含まれません。(9月1日現在)
最少催行人員:12名
添乗員:羽田空港より同行します。
ご案内・ご注意
インドへご入国に際に別途、ビザが必要となります。詳細につきましては追ってご案内差し上げます。





