
パレ・ル・モニアルの教会
ゆるやかに重なる緑の丘、どこまでも続く葡萄畑、のんびりと草を食む白い牛たち、浅い谷に散らばるひなびた村むら、あちこちに見え隠れする小さなロマネスク教会。ブルゴーニュの大地はあくまでも穏やかに、豊かに、のびのびと広がっています。しかし、ここはただの田舎ではありません。11世紀と12世紀、あのロマネスクの時代、ブルゴーニュはフランスのみならずヨーロッパ・キリスト教世界全体の文化的中心だったのです。10世紀初頭、ヴァイキングの侵略がやっと終息した時代、アキテーヌ侯はブルゴーニュのクリュニーに、教皇直属の修道院を創建します。その修道院は、オドン、マイユール、オディロンなどの優れた院長に率いられて、11世紀にはヨーロッパ屈指の大修道院に発展します。クリュニーは各地の荒廃した修道院を再建し、修道会を組織し、巡礼路の整備にも力を尽くしました。ユーグ院長の時代にはキリスト教世界で最大の修道院教会の建設も始まります。このクリュニーの繁栄の下で、ブルゴーニュの町や村や修道院にはつぎつぎと新しい教会が建設されてゆきます。それが、あの一群のロマネスク教会なのです。12世紀になるとブルゴーニュに聖ベルナールが現れます。彼は故郷のディジョンの近郊にあるシトー修道院に入り、クリュニーの豪奢を真正面から非難し、修道精神の原点に立ち戻る新たな改革運動を開始しました。聖ベルナールの指導でシトーは大発展し、12世紀中にその組織はヨーロッパ全土に拡大します。シトー派修道院の建築は、彼の精神のとおりに、あくまでも簡素で厳格なものです。11世紀のクリュニー、12世紀のシトー、ロマネスクの時代をリードしたこの二つの精神、この二つの芸術の誕生の地が、われわれの旅の目的地、ブルゴーニュなのです。旅はブルゴーニュの北端に位置するオーセールから始まり、ヴェズレー、ソーリュー、オータンと、ロマネスク彫刻の傑作を訪ねながら南下してゆきます。ブリオネでは小さな宝石のようなロマネスク教会をくまなく巡り歩きます。旅の後半はクリュニー、トゥールニュと重要なロマネスク建築を追って北上しますが、シャペーズ、ブランシオン、サン・タンドレ・ド・バジェなどの小教会も忘れることはできません。ディジョンでは旧市街に残るロマネスクの思い出を探します。木々の葉が色づく10月の初旬、澄んだ空気のもと、この豊かなロマネスクの大地を旅し、そこに満ち溢れる素晴らしい芸術を見つめ、共に生きる喜びに浸りませんか。同行講師池田健二
利用予定ホテル
フォンテンブロー :ノボテル フォンテーヌブロー ユリィ(4ツ星)
2026/10/1~10/2 1泊
周囲が緑に囲まれた郊外型のノボテルチェーンの4ツ星ホテル。
ヴェズレー :ホテル デ ラ ポステ エ デュ リオン ドール(4ツ星)
2026/10/2~10/4 2泊
サントマドレーヌ聖堂へ登る広場に面した部屋数40室のあまりのこじんまりとした人気のホテル。
滞在中、教会への散歩をお楽しみください。
オータン :イビスオータンホテル(3ツ星)
2026/10/4~10/5 1泊
オータンの湖畔にある小規模な簡素なホテル
パレ・ル・モニアル :ザ・オリジナルズ ブティック ホステルリー・デ・トロワ・ピジョン(3ツ星)
2026/10/5~10/6 1泊 旧郵便局跡に位置し、中心地に近く、温かい家庭的な雰囲気のプチホテル。レストランの郷土料理をお楽しみください。 マコン :メルキュール マコン ボール ド ソーヌ(4ツ星)
2026/10/6~10/7 1泊 機能的な4ツ星ホテルで、ソーヌ川の景色が見えるテラスでおくつろぎ下さい。
トゥルネ :ル レンパート ホテル(4ツ星) 2026/10/7~10/8 1泊 サン・フィリベール教会に近い、15世紀に建てられたロマネスク様式の建物を利用したホテルで、モダンな設備を備え改装済みで、レストランとバーも併設。
ディジョン :ホテル&スパ オセアニア ル ジュラ ディジョン(4ツ星)
2026/10/8~10/9 1泊 中心部のダーシースクエアまですぐで、ディジョン大聖堂まで徒歩 5 分に位置するクラシックなヨーロピアンスタイルのホテル






スケジュール
| 10月1日(木) |
09:05羽田発のエールフランス航空便でパリへ。 16:40シャルルドゴール空港着。 バスでフォンテーヌブローまで南下し、ホテルに入る。
フォンテーヌブロー泊
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| 10月2日(金) | 北ブルゴーニュの司教座都市オーセールへ。ヨンヌ川の岸に広がる中世の街を眺望し、サン・ジェルマン修道院とサン・テティエンヌ大聖堂で、カロリング時代やロマネスク時代の壁画を保存するクリプトを見学。オーセールでの昼食後、世界遺産フォントネーのシトー派修道院を訪問。簡素で厳格な教会と回廊のロマネスクの美を楽しむ。最後にヴェズレーに入り、丘の上に建つ教会の西正面を見上げる。
ヴェズレー泊
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| 10月3日(土) |
午前ヴェズレーに滞在。サント・マドレーヌ教会のロマネスク世界に遊ぶ。ナルテックスのタンパンに刻まれたキリストと静かに対話し、身廊のすべての柱頭の浮彫のゆっくり読み解く。 午後サン・レヴェリアンの教会を飾る柱頭を見てから、ラ・シャリテ・シュル・ローワルの旧修道院を訪れ、教会の壮大な遺構を巡り歩く。 夕刻サン・ペールの村の小教会に立ち寄ってからヴェズレーに戻る。
ヴェズレー泊
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| 10月4日(日) |
午前ヴェズレーを発って、モルヴァンの穏やかな自然を抜け、ソーリューに移動。サン・タンドッシュ教会の身廊を飾るロマネスクの柱頭の数々を鑑賞する。 午後オータンに入り、改修中のロラン美術館で「オータンのエバ」と対面。続いてサン・ラザール大聖堂を訪れ、「最後の審判」を刻む壮大なタンパンや、身廊の柱頭の浮彫を見上げ、参事会室に展示された「エジプトへの避難」を刻む柱頭と対面する。
オータン泊
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| 10月5日(月) |
午前オータンを発ち、グールドンの教会で内陣の壁画を見てからペルシー・レ・フォルジュまで南下。教会のナルテックスを飾るタンパンやラントーの浮彫を楽しむ。続けてパレ・ル・モニアルに入り、川の水面に映るサクレ・クール教会の優美な姿を眺める。 午後アンズィ・ル・デュックの教会で交差部に建つ八角形の鐘塔を見上げ、モンソー・レトワールの教会で昇天を刻むタンパンを鑑賞する。
パレ・ル・モニアル泊
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| 10月6日(火) |
午前ブリオネの小教会を巡る。まず、後陣の外構えが美しいスミュール・アン・ブリオネの教会と、柱頭彫刻が魅力的なイゲランドの教会を訪れ、さらにシャルリューの小修道院を見学してから昼食。 午後ボワ・サント・マリーの教会の完成されたロマネスクの建築美を楽しんでから東に移動。ベルゼ・ラ・ヴィルの礼拝堂を飾る見事な壁画を隅々まで鑑賞する。最後に修道院の町クリュニーに入る。
クリュニー泊
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| 10月7日(水) |
午前クリューで修道院教会の遺構と美術館を訪れ、ロマネスク時代の繁栄をしのぶ。つづけてサン・ヴァンサン・デ・プレとシャペーズに残る初期ロマネスクの小教会を訪問 午後ブランシオンで城砦と教会が生み出す中世らしい風景を楽しむ。夕方、トゥールニュに入りサン・フィリベール教会を見学。ロンバルディア帯で飾られたファサードを見上げ、太い円柱が林立する身廊の空間を彷徨う。
トゥールニュ泊
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| 10月8日(木) |
午前トゥールニュを発って南下し、ファルジュ・レ・マコン、ウシズィ、サン・タンドレ・ド・バジェの3つのロマネスクの小教会を訪問。それぞれに異なる交差部の塔の造形を楽しむ。 午後シャロン・シュル・ソーヌの大聖堂まで北上。知られざる柱頭群の図像を読み解く。そこからさらに北上してボーヌに入り、ロマネスクの構成を残す大聖堂と中世のホスピスを訪れる。最後にディジョンに向かう。
ディジョン泊
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| 10月9日(金) |
午前夕方までディジョン市内を観光。まず考古学博物館でロマネスク時代のサン・ベニーニュ修道院教会を飾っていた二つのタンパンを見る。次に現在の大聖堂の地下に眠る紀元千年期のロトンドの遺構を見学。さらにノートルダム教会を訪れてロマネスクの黒マリアの彫像と対面する。 午後美術館でブルゴーニュ公の壮麗な墓碑を鑑賞する。 夕刻ディジョンを発ってパリのシャルルドゴール空港までバスで一気に北上。 22:00エールフランス便で帰国の途へ。
機中泊
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| 10月10日(日) |
18:30羽田空港に到着。現地で解散。
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[ご注意]
※現地事情により日程を入れ替えてご案内する場合があります。
※現地視察先は手配上の事情で変更させていただく場合があります。
ツアー概要
羽田または成田発着
1,185,000円(1名様 / 1名1室利用)
1,075,000円(1名様 / 2名1室利用)
現地参加費用
900,000円(1名様 / 1名1室利用)
880,000円(1名様 / 2名1室利用)
燃油サーチャージ、羽田・成田空港の施設利用料・保安税及び海外空港税・国際観光旅客税計145,322円は (AF 5/15現在)旅行代金に含まれません。
※燃油サーチャージは2か月に一度、見直しがございます。
◆ 食事:朝食8回 昼食8回 夕食8回付
◆ 添乗員は羽田空港(または成田空港)より同行します。
◆ 定員:20名 最少催行人員12名様
◆ 利用予定航空会社:エールフランス航空直行便
※上級エコノミークラス、ビジネスクラスをご希望の方は、お早めに問い合わせください。


