クロアチアから北イタリアへ ビザンティン紀行

4世紀から13世紀に至る、床と壁のモザイクを楽しむ旅

出発日:2026年3月9日(水)

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7月に岩波新書から『光の美術 モザイク』を上梓しました。モザイクのある聖堂や遺跡は、地中海世界のあちこちに散らばっているので、効率よくみるのは難しいのですが、モザイクの町ラヴェンナを中心に、アドリア海沿岸を廻る旅を考えました。
ラヴェンナと縁の深いクロアチアのポレチ、初期キリスト教の床モザイクのあるアクィレイア、そしてもちろんヴェネツィアも含まれます。4世紀から13世紀に至る、床と壁のモザイクを楽しむ旅です。特にラヴェンナでは、ふつうのツア―では省略されるモニュメントを含めて、ほぼすべてのモザイクを見ることになります。
(益田朋幸記)

《同行講師の紹介》益田 朋幸(マスダ トモユキ)氏

早稲田大学教授
早稲田大学大学院修了。女子美術大学を経て、現職。ギリシア政府給費
留学生として博士号を取得。専攻はビザンティン美術史、キリスト教図像学。
著書に『世界歴史の旅 ビザンティン』山川出版社
『西洋美術用語辞典』岩波書店(共著)
『ビザンティンの聖堂美術』中央公論新社
『ビザンティン聖堂装飾プログラム論』中央公論美術出版など。

益田氏 最新刊のご紹介

『光の美術 モザイク』
2025年7月25日岩波書店から刊行
光を受けてきらめくモザイクは、単なる装飾ではなく、空間全体を包み込む「光の美術」。
本書では、ラヴェンナをはじめとした大聖堂の装飾や建築を通じて、宗教・歴史・美術が交差するモザイクの魅力が語られます。数百年の時を経ても色褪せないその美しさは、当時の職人たちの卓越した技と信仰の結晶でもあります。そんなモザイクはなぜ「永遠の美術」と呼ばれるのか。
その技法、思想、破壊と再生の物語まで――
本ツアーで実際に目にする作品の背景をより深く味わう一冊です。

益田 朋幸氏

益田 朋幸氏


  • アリウス派洗礼堂

  • ガッラ・プラチディア

  • サン・ヴィターレ

  • 正統派洗礼堂

    正統派洗礼堂

  • 大司教館礼拝堂

    大司教館礼拝堂

  • サンタポリナーレ・ヌオヴォ

[利用ホテル]

ホテル
[ポレチ]3月10日~2泊 – Pical Resort, Valamar Collection
★★★★★
美しいアドリア海を一望できる、開放感たっぷりの高級ホテルリゾート

[トリエステ]3月12日~ 1泊 – Hotel Continental Trieste
★★★★
旧市街にたたずむ、重厚な外観にクラシカルな雰囲気が漂う上品なホテル

[メストレ]3月13日~ 2泊 – Four Points by Sheraton Mestre
★★★★
市街の喧騒から外れた、リラックスして過ごせる清潔感のあるモダンなホテル

[ラヴェンナ]3 月15 日~ 3 泊 – Grand Hotel Mattei
★★★★
市内の中心部へもアクセスしやすく、機能的で快適なアメリカンスタイルのホテル

※現地の事情等により、同等クラスのホテルへ変更となる場合がございます。

スケジュール

3月9日(月) 22:05予定羽田イスタンブール
羽田よりターキッシュ・エアラインズにてイスタンブールへ向け出発。

機内・ー・ー
機内泊
3月10日(火) (08:30予定)ザグレブ空港⇒(260km)ポレチ
早朝イスタンブールにて乗り継ぎ、クロアチアのザグレブへ。
午前ザグレブ到着後、一路、イストリア半島のポレチへ (所要約4時間)。
午後着後昼食。その後、ホテルにて休息。

機内・昼・夕
ポレチ泊
3月11日(水) ポレチ⇒(60km)プーラ⇒ポレチ
午前ポレチ市内の6世紀のモザイクが残るエウフラシウス聖堂を見学。
午後その後、プーラへ。円形闘技場、セルギウスの凱旋門、アウグストゥス神殿、ディルケーの成敗の床モザイクなど市内に残る古代ローマの遺跡群を巡る。

朝・昼・夕
ポレチ泊
3月12日(木) ポレチ⇒(80km)トリエステ
午前国境を越え、スロベニアを抜けてイタリア北東端の港湾都市トリエステへ。
午後11世紀に遡り、13世紀のフレスコやモザイクが残るサン・ジュスト大聖堂を見学。

朝・昼・夕
トリエステ泊
3月13日(金) トリエステ⇒(55km)アクィレイア⇒(15km)グラード⇒(75km)メストレ
午前アクィレイアへ。サンタ・マリア・バジリカ大聖堂にて床面を覆い尽す4世紀のモザイクやアプシスに残る11世紀のフレスコを鑑
賞し、4世紀に建てられた初期キリスト教バジリカの遺構がそのまま美術館となっている初期キリスト教美術館を見学。
午後グラードにて、6世紀に遡る聖エウフェミア聖堂、6世紀のモザイクや内陣が残るサンタ・マリア・デレ・グラツィエ聖堂を見学。その後、ヴェネツィア対岸の街メストレへ。

朝・昼・夕
メストレ泊
3月14日(土) メストレからヴェネツィアの島々へ
午前トルチェッロ島へ。ラグーナ最古の歴史を持つサンタ・マリア・アッスンタ大聖堂にて12~13世紀のモザイク『最後の審判』などを見学。その後ムラーノ島へ。13世紀のモザイクが見事なサンティ・マリア・エ・ドナート聖堂を見学。
午後ヴェネツィア本島にて、黄金のモザイクが燦然と輝くサン・マルコ聖堂(パラ・ドーロ、宝物庫含む)を見学。

朝・昼・ー
メストレ泊
3月15日(日) メストレ⇒ヴェネツィア本島⇒メストレ(95km)ポンポーサ⇒(65km)ラヴェンナ
午前ヴェネツィア本島へ。アカデミア美術館にて、ヴェネツィア派の絵画などを鑑賞。
午後アドリア海を南下し、ポンポーサ修道院へ。11世紀の床モザイク、14世紀のフレスコなどを見学後、ラヴェンナへ。

朝・ー・夕
ラヴェンナ泊
3月16日(月) ラヴェンナⅠ ~2日間にわたり、ラヴェンナ市内8か所のビザンティン教会を見学~
ガッラ・プラチディア廟、サン・ヴィターレ聖堂、正統派洗礼堂、大司教館礼拝堂、サンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂、アリウス派洗礼堂、テオドリック廟、サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂。さらに、サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ聖堂、サン・フランチェスコ聖堂、石の絨毯の邸宅(ドムス・デイ・タッペティ・ディ・ピエトラ)など。

朝・昼・ー
ラヴェンナ泊
3月17日(火) ラヴェンナⅡ
終日前日に引き続き、ラヴェンナにて教会を見学。

朝・昼・夕
ラヴェンナ泊
3月18日(水) ラヴェンナ⇒(90km)ボローニャ空港(19:35予定)イスタンブール
午前自由行動
午後15時頃、バスにてボローニャ空港へ。
ターキッシュ・エアラインズにて、イスタンブール乗り継ぎ、帰国の途へ。

機内・ー・夕
機内泊
3月19日(木) (19:45予定)羽田
羽田空港到着後、解散。

機内

[ご注意]
●現地の交通事情等により、目的地の変更または訪問順序が入れ替わることがございます。

ツアー概要

利用予定航空会社:ターキッシュ・エアラインズ
ビジネスクラスをご希望の方は、お早めに問い合わせください。
旅行代金898,000円(2名1室ご利用の場合のおひとりさまの代金) 
お部屋の一人利用追加代金 95,000円
燃油サーチャージ、羽田空港施設利用料・保安税及び海外空港税・国際観光旅客税等、計61,090円は旅行代金に含まれません。(8月5日現在)
最少催行人員:12名
定員:20名
添乗員:羽田空港より同行します。


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